心理学

ご縁を引き寄せる生き方「計画された偶発性理論」

こんにちは、中木です。

今日はキャリア心理学の分野から皆さんに面白い理論をご紹介します。

キャリアの方向性や目標が決まらずにお悩みの方も多いと思います。

そんな方に知っていただきたい理論です。

計画された偶発性とは?

本稿テーマの「計画された偶発性(Planned Happenstance Theory)」は、スタンフォード大学のクランボルツ先生(John D. Krumboltz)が提唱された理論です。

一言でいうと「行動していくと偶然的に思わぬチャンスに出くわす」というものになります。

クランボルツ先生が、大学で専攻を決める際に、たまたまテニスクラブの先生から心理学を勧められたことがきっかけで心理学者になったという、ご自身の経験から理論化されたものになります。

皆さんの中にも、偶然のことがきっかけで人生変わったと思える出来事がすでにあるかもしれません。

現在、人工知能の発達や終身雇用の崩壊などで、変化の速い時代であり、先を見通すことが非常に難しい世の中になっています。また、人生100年時代といわれるようにもなりましたね。

人生を、自分で予測して、予測通りになるようにコントロールできないということを受け入れると同時に、それを肯定的に捉える理論になります。

そんな中でこの理論は生き方にヒントをくれるものではないかと思います。

実践する際に重要なキーワードは?

この理論で大事なことは単なる偶然性ではなく「計画された」というところにあります。

それでは「計画された偶発性」を実践していく上で、重要なキーワードを見ていきましょう。

 

好奇心 curiosity

どんなことに対しても興味を持って取り組んでいく姿勢のことです。

自分がこれまで関わったことのないことに対して飛び込んでみてみましょう。

興味のなかったことについて調べてみましょう。

これまで関わってこなかった人と交流してみましょう。

趣味でもいいので新しいことに手を出してみましょう。

そうすると経験の幅が広がり人生が豊かになっていくでしょう。

持続性 persistence

やり始めたことを粘り強く続ける姿勢です。

やはり継続力というのは非常に大きな力になると思います。

これまで費やした時間を味方にできるからです。

これまでの自分だったら諦めていたということを、あえて続けてみましょう。

継続していると自信がついてくるものです。

諦めずに続けることで偶然の出来事が起きてくるのです。

柔軟性 flexibility

予想外の出来事に柔軟に対応する姿勢のことです。

人生は予想外のことが多く起きると思います。

それでも、それらの出来事を受け入れていきましょう。

こだわりを捨ててオープンマインドでいきましょう。

人生が切り開いていきます。

楽観性 optimism

どんな事柄でも楽観的に受け止める姿勢のことです。

何事もチャンスだと思い進んでいきましょう。

楽観性があると人生がうまくいくことが多くの研究で実証されています。

人生何が起きても結局なんとでもなると思います。

セリグマンの『オプティミストはなぜ成功するか』を読んだことがない方は、読んでいただきたいです。

冒険心 risk taking

興味のあることについて挑戦してみる姿勢です。

行動でしか人生は変わりません。リスクを取っていきましょう。

最初は小さな冒険で大丈夫です。

その積み重ねが大きな転機へとつながっていくのです。

偶然性で人生設計を

上記の5つのキーワードに取り組むことで、人生の転機となる偶然を作り出すことができるようになります。

キャリアの目標を明確に定められていない人はぜひ取り組んでみてください。

何か人生を変える出来事が訪れると思います。

人生設計を計画された偶然にゆだねるというのも一つの生き方ですね。

私自身5つのキーワードを意識して人生を切り開いていきたいと考える次第です。

 

ということで終わりまーす。

じゃーのー!

なかきけい