書評

【書評】荒木優太「在野研究ビギナーズ」のレビュー!

在野研究

久々に知的好奇心をくすぐられる本を読みましたので、記録しておきます!

荒木優太さん編著の『在野研究ビギナーズ 勝手にはじめる研究生活』という本です!

在野研究とは

在野研究とは何なのでしょう??

答えは、、、

「大学に所属をもたない学問研究のこと」

を指します。

食べるために研究をするのではなく、普段は別の仕事をしながら、

自分の研究テーマを研究する方々を指します。

海外では “Independent Scholar” と呼ばれる人たちのことです。

個人的には、ここ1か月で読んだ本の中で個人的に1番面白かったです。

ものすごく憧れる生き方ですね。

本書の構成

 

荒木さんが編著者で、15人の在野研究者たちが自分の研究生活を綴っているエッセー集みたいな感じです。

研究内容としては、人文学系の研究が多い印象です。

政治・宗教・妖怪・哲学・ハエ・・・笑

どのように働きながら研究したり論文を書いたりしているかを皆さん記しています。

サクッと読める感じではなく文体が固いなって感じる部分はありました。さすが普段論文書いているだけあります。

全体的に在野研究の面白いところ、つらいところがリアルに伝わってくる本でした。

在野研究のメリット・デメリット

各執筆者は在野研究におけるメリットやデメリットを述べていました。その中で比較的共通していた部分を抜き出します。

メリット:自由にテーマを選んでフットワーク軽く研究ができる

デメリット:金銭面の負担、時間の確保、文献入手が大変

文献の入手が大変というのは、個人的にも最も共感するところです…笑

全体を通しての感想

この本全体を通して、文体がかたいひともいて読みにくいと感じる人もいるかも(笑)

サクッと読める本ではないけれど、その人の人生をかけている研究生活の体験がつまっていて面白いと思いました。

苦労しながらも熱意をもって研究に取り組んでいるところが素晴らしい。

ミニマリストと同じでライフスタイルの一つだなと感じました。

荒木さんの執筆部分

荒木さんの執筆部分に心に響いたものがありました。

くそみたいな人生にちょっといいことがあってもいいじゃないか

んー、泣きが入っててかっこいい!笑

人生が終わってもテキストは生き残る

これもかっこいい!

自分の人生で何を残すかは個人的にもよく考えます。

Youtube動画、このブログ、運営サイト…

本を書いてみたいという気持ちもあるので、電子書籍もありかなーとか笑

いずれにしても、自分の人生をかけるテーマを生涯をかけて研究するのは味のある人生にしてくれると思います。

テーマは興味のあるものであればなんでもいいと思います。

まとめ

この本を読んで、知的な刺激が心に刺さる人がいると思います。

「在野のための推薦本」なんかも最後に書かれていて、読んだことのない面白そうな本が載ってありました。

また、知的に生きていきたいという人には個人的に他にもおすすめの本があります!

渡部昇一先生の「知的生活の方法」です。

かなり影響を受けました。読書の大切さを教えてくれた本です。

僕にとっての古典ともいえる本。

良かったら『在野研究ビギナーズ』読んでみてください。

じゃーのー!

なかきけい